地面のベースをどう作るかは展示台工作において重要な作業方針、コンセプトになります。スチロール板やべニア板のまま塗装してしまうのは、最も簡易かつ安易な方法です。
そんな安易なベース作製手段の強い味方となるのが、展示台第1段でも使ったタミヤの「情景テクスチャーペイント」です。塗料なのですが樹脂粒子が配合されてペースト状になっていて、塗るだけで地面が出来上がります。今回は「土 ブラウン」を使いました。
この塗料は水性で、ペーストだけに筆でののびが悪いので水で薄めて使いました。ただし、配合されている樹脂粒子は白色で、薄め過ぎると白浮きしてきてしまいますので注意が必要です。
今回は更に手抜きの最たるもの、シーナリーマット(草地のシート)も使ってみました。ハサミで切って木工用ボンドで貼るだけです。流石にこれだけだとシート貼りましたね感が強過ぎると思いますが、最終的に草を足していけば一面の雑草地にはそこそこ見えるのではないかと思っています。
ホーム増設部の側壁はGSIクレオスの水性カラー、アクリジョンの明灰白色を筆塗りしました。その他、ホームを切ったり削ったりした切り口にアクリジョンを適当に調合して似たような色にして塗っています。
時代設定を80年代後半くらいに考えているので、ホーム上は白線のみで点字ブロックなしとしました。白線は白シールを0.8×1.5mm程度に細かく切って貼りました。もう一段細かい方(長手1mm位)が実際の寸法に近いのですが、試しに1、2枚貼ってみたところ作業性が著しく悪くなってしまったので、このあたりで妥協しました。それでもかなり時間のかかる作業になりましたので、これ以上長いホームではこのやり方は使いたくありません。
ホームを設置位置を最終的に決めるために車両を出して位置合わせをしました。展示台と言いながら前後にレールをつなげば走らせられる仕様としているため、ホームと車体が近過ぎると走行時に擦ってしまう可能性が出てしまいます。そのためホームは車両と隙間をあけて設置しました。通常レイアウトで見られる程度の隙間にしています。ホーム高さも問題ありませんでした。
余談ですが、展示台の記事って工作がしょぼいこともあってあまり受けが宜しいように感じないんですよね。でもお気楽趣味なので精密さは追っておらず、こんなものです。お気楽なくせに時間がかかっているのがいけないのもわかっています。本気なら今週はこれ作りました、っていきなり完成でしょう。KATOさんが募集しているミニジオラマ企画のジオラマサーカスなんかもそんな感じの紹介記事が多い中、この進行の遅さはちょっと・・・だと思いますが、他にネタもなく、実際こんなペースでのんびり作っているので、生暖かい目で見てください。
今回は以上です。
それでは、また次回。
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駅は高さや土台の構造も大事です。割と古い時期に延伸をした電車用ホームを想定して、らしさを出しつつ仕上げていきます。
前回の最後に延伸部からと書きましたが、写真の都合でまずは屋根付きホームを長さを測ってレザーソー(モデリングソー)で切り出したところです。線路がコレクションボックスに対して少しだけ斜めになるので、ホームのカットも僅かに斜めになります。ハイパーカットソーという薄刃のノコも持っていますが、厚物を大雑把に切るのには向いていないので、普通のレザーソーで切りました。
屋根と壁の取り合いの悪さはどうしようかと悩んだ末、柱の上端でカットするという暴挙に。後でうまいことなじませながらくっつける予定です。
延伸部は石積みの屋根付きホーム部とは違った感じにしたいと思い、プラ角棒で芯を作った上に0.5mm厚のプラ板にスジボリしてコンクリート板っぽくしたものを貼り回し、更に0.14mm厚のプラペーパー片を貼ってコンクリート板の継ぎ目っぽいものを表現して作りました。かなり適当ですが、最近の簡易型ホームとは違った感じのチープな作りっぽさを表現してみました。撮った気でいた途中経過の画像が無いのでいきなり出来上がりです。塗装はまだです。
このジオコレのホームはTomixレール用なので、対KATOユニトラックレールだと高さが足りません。出来るだけ自然に高さを上げるために、地面そのものを持ち上げることにしました。1.5mm厚のEVAクラフトボードを2枚重ねにして、ホーム部分周辺の土地をかさ上げしておきました。
ホーム上には付属パーツから木製ベンチとゴミ箱を設置しました。
今回は以上です。
それでは、また次回。
駅、誰もが作りたくなる場所ですが、小さいモジュールや展示台では取り込み方が課題に・・・。
初回に書きましたが、今回作りたい展示台の風景は駅の近傍の風景です。展示台程度のスペースに駅を作ると、ほぼ駅だけになってしまいます。それでも構わないと言えばそうですが、今回作りたいのは「駅の近傍」ということで、駅(プラットホーム)は本当に少しだけ、先端の1両分が見えている感じにします。
今回も「使えるものは使って簡単に」済まそうと思い、駅は予め調達しておきました。ジオコレの「駅複線化ホームセット2」です。本来複線化拡張のためのセットですが、必要十分な内容が入っています。
最低限の構成だとこんな感じに。屋根付きホームと屋根なし端部の構成です。これはジオコレの難点あるあるですが、劣化によるものなのか変形していて嵌め合いが大変宜しくないです。屋根と壁との間に不均等な隙間が・・・。これは後で何とかしましょう。
屋根なし部分が短過ぎる気がしたので長いホームから切り出しました。幅も屋根付き部と同じではなく、いかにもホーム延伸部、といった感じにしたいので切り詰めて、結局ホームの上面だけ使うような形になりました。
屋根付きホームも長すぎるので切り詰めますが、それは追々、ということにして、まずは延伸部分のホームを形にしていきたいと思います。
今回は以上です。
それでは、また次回。
西武ホールディングスからの発表によって、西武鉄道が2023年度以降に中古車両を導入することで、従来の黄色い車両を置き換える計画であることが明らかになりました。
ソース:西武ホールディングス(47ページ)
様々な実車系サイトで取り上げられていますが、あまりに衝撃が大きかったので、こちらでも取り上げたいと思います。
中古車両の導入は2023年度以降ですが、計画によると保有車両数の適正化によって今年度中でも70両程廃車にする計算になるそうです。ということは、今年度は置き換え車両が来ないので4000系の廃車は無いとして、新101系も牽引運用が有る263編成を残しておくとすると多摩川線用の予備が1~2編成は無いといけないので、ひとまず101系も廃車無し(あっても1編成)。となると、ほぼ2000系からの廃車となります。今年度は既に8連の2007編成を廃車にしていますから残り62両、62両と言えば8連なら7本と6両、6連なら10本と2両となりますから、新旧2000系合わせて追加で10本位廃車が出ることは覚悟しなくてはならなそうな感じです。
今後は未更新車の検査切れ順で廃車が進むと思われますが、年間で70両の廃車となると、いよいよ2000系の大量廃車が始まった、と言えるかもしれません。
今回は以上です。
それでは、また次回。
このコレクションボックスは長さが線路1つ分よりも長いので、ジョイナーを間に付けるかレールを切り継いで延長するかしか無いのですが、前回と同様に今回もレールを切り継いで設置することにしました。
もとになったのはKATOの複線レールです。PC枕木の中古品です。まずは3分割して、複線の中央部分を捨てて長さを調整して1本にまとめます。道床部分はプラ用接着剤(田宮の白キャプ)で接着し、レールは半田付けして仕上げました。後でバラストを撒くので道床部分は多少乱れていても大丈夫です。
展示台用のPC枕木単線レールが完成しました。
展示台本体の方は、これまた前回同様ダイソーのカラーボードを台のサイズに切り出して、サイドを余っていたベージュのペイントマーカーで塗って一次化粧をしておきました。
今回は以上です。
それでは、また次回。