西武鉄道の列車無線アンテナ
西武鉄道の列車無線アンテナ、と言えば、逆L字型をした、私鉄によくあるタイプのアンテナであることは皆さんご存知かと思います。
私は西武鉄道の車輌を多く作ったりしておりますが、その多くにKATOのE851無線アンテナ(Z03-0334)というパーツを使ってきました。最近作った西武351系にも、当然のようにこのパーツを使っています。(画像は西武801系の模型から)
このパーツは、1982年にKATO製西武鉄道E851の最初のモデルの製造時から存在するものですから、かれこれ40年近く前の設計です。細かく言えば僅かにオーバースケールなのかもしれませんが、形状が個人的に一番しっくりくる、良い形をしていると思っています。
当時の写真を見ても、この通り、同じ形状の無線アンテナが付いています。なので、私が作る車輌にこのアンテナを付けてきたのには、全く問題がありません。
ですが実は、最近見慣れている実際の無線アンテナ、ちょっと形状が違います。
このように、中央の太い部分が円柱状に上まで伸びていて、そこに旗状に水平部分が付いているような感じになっています。いろいろな都合でアンテナの芯の部分を大きくした、ということかもしれません。西武鉄道だけではなく、同型の無線アンテナを使用している東急電鉄も、この形状が現在の主流です。
形状的にはグリーンマックスの無線アンテナに近いです。
このGMのアンテナは土台部分が薄過ぎるので、ぱっと見の印象が今一です。実物も別の土台の上に固定してある場合が多いので、土台を嵩上げした取り付け方をすれば良いのかもしれません。KATOのパーツは土台と一体型になっているだけですから。(実はKATOには Z04-1021 14011(阪急6350) アンテナという、土台別体型に使えるパーツもあります)
いつからこのアンテナか、というのは気になるところですが、私は情報を持っていません。ただ、横瀬に保存されているクハ1224の屋根上のアンテナは既にこのタイプ(微妙に水平部の形状が違いますが、おそらくアンテナメーカー違いでしょう)でしたので、旧101系が現役を引退するころにはもう交換されていたようです。
Nゲージの鉄道模型としては、副都心線10000系あたりまではZ03P0334(Z03-0334の色違い)と、従来と同型のアンテナを使っていたKATOさんですが、最近KATOから発売された西武鉄道40000系他の現役車輌の模型では、屋根と一体に成形された土台部分にアンテナパーツを取り付けるようになりました。但し、使っているパーツはZ04P1021(東急電鉄4109アンテナ)で、形状が古いタイプの流用品(Z04-1021の色違い)です。
KATOさんはZ04-7710(阪急9308 無線アンテナA)という一見近いアンテナも作っていますが、Z04-7710は垂直部分が少し幅広で水平部分が少し小さく感じられます。芯になっている垂直のアンテナ部分は近いのに、見た目の印象が結構異なるので西武用には使いにくいように感じられるのが面白いです。
そうこうしているうちに、近年西武鉄道では列車無線装置の更新をしています。それに伴い、列車無線アンテナも新型のものに置き換わりつつあります。
こちら新型のアンテナ。結構シルエットが違うので、遠目にも気が付く位です。従来よりも更に太く角張った形をしています。垂直部分が上に行くほど細くなって感じられない点、水平部分にも厚みがある点、が特徴的です。
ちなみに鉄道車輌の列車無線用逆L字アンテナの水平部分は飾りで、アンテナメーカー毎に形状が微妙に異なる、という話もあるようですが、新型アンテナでは水平の部分にも何か機能が仕込まれていそうな感じです。
ここまで形が違うと、流石に従来品の流用では済まないかもしれません。西武鉄道では今まさにどんどん置き換えが進んでいます。
この記事を書こうと思ったきっかけは、先日「くめがわ電車図書館」のクハ1150を見たことでした。この車輌の屋根上にあった無線アンテナは、確かにKATOのパーツに近い形状の古いアンテナでした。
もうこの形の無線アンテナを現役車輌で見ることはできないのかな、と思っていましたが、地方私鉄ではまだ普通に使われていました。
上信電鉄も
伊豆箱根鉄道も
近江鉄道も
三岐鉄道も
懐かしのアンテナがまだまだ現役でした(当然ですが、西武新101系の譲渡車の場合には新しめの無線アンテナを搭載しています)。
余談ですが、アンテナについて調べているうちに出てきた事例で、阪急電鉄には、

新旧2形状のアンテナが同居して搭載されている、なんてのがあるそうです。
近年最近の私鉄車輌にも手を出しつつあるKATOさん。無線アンテナも形状の新しいものを新たに作る日が近い将来にやって来るのかもしれません。
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コメント
こんばんは。
最近の253Fなどについているアンテナは昔のタイプより一回り小さく、少々不格好の様に感じます。模型では私もKATO新101系に付いているアンテナが好きですが、屋根に四角い穴を開けなければならないのがネックですね。
最近の253Fなどについているアンテナは昔のタイプより一回り小さく、少々不格好の様に感じます。模型では私もKATO新101系に付いているアンテナが好きですが、屋根に四角い穴を開けなければならないのがネックですね。
Re:水たまさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。
近くで比べてみたことが無いのでわかりませんが、
新型アンテナは大きさは同じでも全体的に太さ(幅)が太い(広い)ので小さく感じるような気がしています。
なんとなく見た目がスッキリしていないんですよね。
KATOのアンテナは、四角い穴を開ければ回転方向にあまり気を使わなくて良いのですが、開け損なう事も多く(^^;;)、最近は大き目の丸穴で取り付ける方式に戻ったりしています。
コメントありがとうございます。
近くで比べてみたことが無いのでわかりませんが、
新型アンテナは大きさは同じでも全体的に太さ(幅)が太い(広い)ので小さく感じるような気がしています。
なんとなく見た目がスッキリしていないんですよね。
KATOのアンテナは、四角い穴を開ければ回転方向にあまり気を使わなくて良いのですが、開け損なう事も多く(^^;;)、最近は大き目の丸穴で取り付ける方式に戻ったりしています。
変遷
なんと、こんなにバリエーションがあったのですね。最近は無線もデジタル化で変化した部分もあるでしょうし、よく見なければ見落としがちです。
私は沿線を離れてずいぶん永くなりますので中・後期のタイプには馴染みがなく、いまだに初期型から変わってないと思い込んでいました。
しかも模型に搭載するのはそのタイプに適合する車体ばかりなので余計に気が付かないわけです。
私は沿線を離れてずいぶん永くなりますので中・後期のタイプには馴染みがなく、いまだに初期型から変わってないと思い込んでいました。
しかも模型に搭載するのはそのタイプに適合する車体ばかりなので余計に気が付かないわけです。
Re:ホビぽっぽさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。お返事が遅くなりましてすみません。
私の場合、最新型のアンテナが登場して、形が結構違って感じるので意識してみたら、そう言えば昔と少し形違うよね、と思うに至りました。気が付かないものですね~。
コメントありがとうございます。お返事が遅くなりましてすみません。
私の場合、最新型のアンテナが登場して、形が結構違って感じるので意識してみたら、そう言えば昔と少し形違うよね、と思うに至りました。気が付かないものですね~。
アンテナをじっくり観察するのも面白そうです。
跨線橋から見てみようかと思います。
跨線橋から見てみようかと思います。
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